2011年8月23日火曜日

PathfinderRPG Player's Guide part.1

さて、PathfinderRPGを遊ぼうと思ったあなたはおそらく、以下のページを開いたことだろう。

はじめに(prdj http://www29.atwiki.jp/prdj/pages/40.html)

Chapter 1: Getting Started(Pathfinder RPG Core Rulebook p.8)

そして、恐らく何をすれば分からない事態に陥るだろう。「はじめに(Getting Started)と銘打たれたページには見たことも聞いたこともない用語が列挙されており、キャラクターを作成する手順に至っては、割かれたページは僅か1ページでしかない。


まず用語についてだが、これは一般的な用語またはCommon Terms(Pathfinder RPG Core Rulebook p.11)を参照していただきたい。全ての用語を丸暗記する必要は全くないが、どんな用語がこのゲームでは使われるのかは知っておこう。そして、これから読み進めていく中で文中に分からない単語を見つけたら、まず一般的な用語を探してみよう。大抵の場合は、ここで答えを見つけることが出来るはずだ。ここで見つけられない重要な用語については、各章に記載されているので、それはその章を読む際に別途解説する。

一つ覚えておくことは、いずれも“値”ならより高い方が優れているし、“能力”ならより多い方が優れているということである。しかし、全て値を高く、全ての能力を得ることはもちろん出来ない。その為、キャラクターを作る前に、あなたは自分のキャラクターについて、“こんなことが出来るキャラクターにしたい”ということを考えることがまず必要だ。そして、その上で様々な選択をしていくことになる。こうしたキャラクター作成時における選択は、キャラクターの種族クラスの選択という形で行われる。つまり、自分のキャラクターの方向性に合わせて、種族とクラスを選択する必要があると言うことだ(*1)。しかし、現実問題として、Pathfinder RPG Core Rulebook には7つの種族11のクラスが掲載されている。初めてキャラクターを作る際にこの中からあなたのキャラクターの方向性に合った最適の種族とクラスを選択するのはおそらく不可能だろう。そこで、まず種族を求めるのはおそらく不可能だろう。そこで、まず種族を、次いでクラスを簡単に説明する。


種族(prdj http://www29.atwiki.jp/prdj/pages/41.html)

Chapter 2: Races(Pathfinder RPG Core Rulebook p.20)

あなたはキャラクターを作成する際、種族を1つ選択する必要がある。当然ながら1度決定したら変更することは出来ないので慎重に選択する必要がある。

エルフ

  • 心身共に鋭敏だが、華奢な外見(【敏捷力】+2、【知力】+2、【耐久力】-2)である。
  • 魔法の眠りを受けず、心術呪文に対して強い抵抗力を持つ(エルフの耐性)。
  • 夜目(薄暗い場所での視界2倍)を持っている。
  • 五感が鋭い(鋭き五感:〈知覚〉+2)
  • ロングソード、レイピア、ショートボウ、ロングボウに対して《武器習熟》しており、“エルヴン”と名前に記載のある武器を全て軍用武器として扱うことが出来る(武器精通)。
  • 魔法に精通しており、相手の呪文抵抗を抜く力が他の種族よりも優れている(エルフの魔法)。


【敏捷力】と【知力】が同時に伸び、〈知覚〉判定へのボーナスを活かせるクラスとしてローグは申し分ない。また、【知力】の伸びとエルフの魔法を活かし、ウィザードも適している。逆に【耐久力】が下がってしまうので、前線に立つクラスであるバーバリアンやパラディン、ファイター、モンク、レンジャーは種族の特徴を活かすのが簡単ではない。 ◎(適):ウィザード、ローグ △(不適):バーバリアンやパラディン、ファイター、モンク、レンジャー

ドワーフ

  • タフで賢いが無愛想(【耐久力】+2、【判断力】+2、【魅力】-2)である。
  • 移動力が遅い(基本移動速度20ft.)が、中・重装鎧を着ても、中・重荷重でも移動速度が低下しない(ゆっくり着実)。
  • 暗視(暗闇でも見える)60ft.を持っている。
  • 対巨人AC+4(防衛訓練)、対オーク、ゴブリン類への攻撃+1(嫌悪)。
  • 宝石等の〈鑑定〉+2(貪欲)。
  • 毒や呪文への抵抗力が強い(頑丈)。
  • 足が短く、重心が低いので転ばされ易くない(踏ん張り)。
  • 石造りのものを調べる際〈知覚〉+2、また10ft.以内を通過する際、おかしなことに気づく可能性がある(石工の勘)。
  • バトルアックス、ヘヴィ・ピック、ウォーハンマーに対して《武器習熟》しており、“ドワーヴン”と名前に記載のある武器を全て軍用武器として扱うことが出来る(武器精通)。


ゆっくり着実を活かし、片手武器としてはかなり強力なドワーヴン・ウォーアックスと盾を装備出来るのでファイターが適している。反面、【魅力】が下がってしまうので、【魅力】が重要な能力値のソーサラーやバード、パラディンは種族の特徴を活かすのが簡単ではない。 ◎(適):ファイター △(不適):ソーサラーやバード、パラディン

人間

  • 多様な性質(好きな能力値一つに+2)を持っている。
  • 特技が他の種族より1つ多い(ボーナス特技)。
  • 技能が他の種族より多く嗜んでいる(熟練)。


欠点が一切ない為、全てのクラスと相性が良い。他の種族と比べて能力値1つにしかボーナスがないので、必要な能力値が2つ伸びて、不要な能力値が下がる種族とクラスの組み合わせよりは若干劣るかもしれない。 ◎(適):全て

ノーム

  • 頑丈で愛想が良いが、非力(【耐久力】+2、【魅力】+2、【筋力】-2)である。
  • 小型。
  • 夜目(薄暗い場所で2倍の視界)を持っている。
  • 対巨人AC+4(防衛訓練)、対爬虫類、ゴブリン類への攻撃+1(嫌悪)。
  • 偏執狂(偏執狂:〈製作〉か〈職能〉+2)である。
  • 五感が鋭い(鋭き五感:〈知覚〉+2)
  • 幻術魔法が得意(ノームの魔法)。
  • 幻術に惑わされにくい(幻術抵抗)。
  • “ノーム”と名前に記載のある武器を全て軍用武器として扱うことが出来る(武器精通)。


【魅力】が必要で、【筋力】があまり必要ではないソーサラーやバードが適している。逆に【筋力】が下がってしまうことに加えて、サイズが小型故にバーバリアンやパラディン、ファイター、モンク、レンジャーは種族の特徴を活かすのが簡単ではない。 ◎(適):ソーサラーやバード △(不適):バーバリアンやパラディン、ファイター、モンク、レンジャー

ハーフエルフ

  • 多様な性質(好きな能力値一つに+2)を持っている。
  • 夜目(薄暗い場所で2倍の視界)を持っている。
  • 技能に習熟しているので《技能熟練》を持っている(適応能力)。
  • 魔法の眠りを受けず、心術呪文に対して強い抵抗力を持つ(エルフの耐性)。
  • エルフと人間の血を受け継いでいる(エルフの血)。
  • 五感が鋭い(鋭き五感:〈知覚〉+2)
  • 多才故に複数のクラスを適性クラスと出来る(多才)。


適応能力や鋭き五感に加え、【耐久力】を減らす必要がない為、ローグが適している。また、多才があるので、他の種族と比べてマルチクラスがし易いのも特徴である。 ◎(適):ローグ

ハーフオーク

  • 多様な性質(好きな能力値一つに+2)を持っている。
  • 暗視(暗闇でも見える)60ft.を持っている。
  • 厳しい外見(威嚇:〈威圧〉+2)である。
  • オークと人間の血を受け継いでいる(オークの血)。
  • 瀕死状態に陥る前に1日に1回動ける(オークの凶暴性)
  • グレートアックスとファルシオンに対して《武器習熟》しており、“オーク”と名前に記載のある武器を全て軍用武器として扱うことが出来る(武器精通)。


オークの凶暴性は回復能力を持っているクラスと相性が良いので、クレリックやドルイド、パラディンといったクラスが適している。 ◎(適):クレリックやドルイド、パラディン

ハーフリング

  • 機敏で愛想が良いが、非力(【敏捷】+2、【魅力】+2、【筋力】-2)である。
  • 小型。
  • 恐れ知らず(大胆不敵:[恐怖]に対するセーヴィング・スロー+2)である。
  • 幸運(ハーフリングの幸運:全てセーヴィング・スロー+1)である。
  • 五感が鋭い(鋭き五感:〈知覚〉+2)
  • 足取りが確か(確かな足取り:〈軽業〉、〈登攀〉+2)である。
  • スリングに対して《武器習熟》しており、“ハーフリング”と名前に記載のある武器を全て軍用武器として扱うことが出来る(武器精通)。


鋭き五感と【敏捷力】が伸びるので、ローグに向いてはいるが、エルフや人間、ハーフエルフに比べるとサイズが小型故に若干劣っている。そういう意味ではノーム同様に【魅力】が必要で、【筋力】があまり必要ではないソーサラーやバードが適している。 ◎(適):ソーサラーやバード △(不適):バーバリアンやパラディン、ファイター、モンク、レンジャー

*1 “完成形”を想定してキャラクターメイキングをした方が良いキャラクターになるのだが、初めて遊ぶ人は現時点でそこまで考える必要はない。

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