PathfinderRPG Kingmaker 第15回『死者の谷』

今回のシナリオは以下の公式シナリオです。

参加キャラクターたち

• アネット ティーフリング・メイガス(剣盟、剣聖、魔狩)・♀・混沌にして中立
• リリアナ ティーフリング・ウィッチ・♀・秩序にして中立
• ローザ アアシマール・クレリック(運命、自由)・♀・混沌にして善
• エレオノール 人間・ガンスリンガー(マスケットの達人)・♀・中立にして善
• ゼクス 人間・オラクル(戦、二重呪)・♂・真なる中立

公式シナリオの為、ネタバレチュウイ！

前回までのあらすじ

オッス！　おら、ゼクス！　グリーンベルトを平定し建国した俺たちは東の村ヴァンホールドの住民喪失の難事件解決に乗り出した！
ヴァンホールドを探索したが、喪失した原因は分からず、メモにあった東のノーメン高地のケンタウロスの部族を尋ねた。その結果、南の死者の谷に封印されていた邪悪がそれを為したのではないか？という情報を得たんだ。しかし、強襲してきた敵に自分たちの力の無さを実感し、ちょっと修行を兼ねて、レストヴの依頼を実行することにしたんだ！！

天を覆う黒き影、その名も天空の覇者

前回に続いて探索の日々。

ルフが棲むと言われている鉤爪峰に登ると、運の良いことに親鳥は今巣にはいないようである。しかし、卵は人程の大きさもあり、運搬に手間取っていれば落としてしまったり、親鳥が戻ってきてしまう。そこでリリアナだけでフライを使って巣に突入し、卵を持ち上げたところでディメンジョン・ドアで戻ってくる作戦を取る。迅速に卵の回収に成功した一行は卵を落とさないように慎重にかつ素早く下山することに。

しかし、無事に山を降りて、ほっと安堵したのも束の間、突然辺りが暗くなった。見上げればそこには太陽を遮って頭上を通り過ぎる巨大な怪鳥の姿があった。

ゼクス「あいつ、この間のブレイよりでかくねー？」
リリアナ「またなんでしょうね…」
GM「(満面の笑み)」

人程の大きさの卵を抱えて、大空を駆け巡るルフから逃げるのは無理な相談である。そこで悠然と空を飛ぶ大怪鳥を迎え撃つため、それぞれ武器を構えた。ルフの戦い方は相手の頭上を掠め飛びながら相手を強力な鉤爪で掴み上げ、上空へと攫っていくと言うものである。遥か上空まで運び去られてしまえば、獲物に待っているのは空中で放り出され、地上に血の花を咲かせる哀れな末路だけである。とはいえ、上空を移動しながら攻撃してくるルフに対して、超遠距離へ攻撃する手段に乏しく、地上近くまで降りてきたところを迎撃する他ない。ゼクス、アネットが囮としてルフを誘い出し、交錯する瞬間、いつものアレが発動した。

リリアナ「じゃぁ、いつものまどろみ！」
GM「(コロコロ)よしっ、耐えｔ——」
ゼクス「じゃぁ、不運」
GM「(コロコロ)……墜ちました……あっでも墜ちた衝撃で眼を覚ましたYo!」
一同「(ニヤニヤ)」
GM「(なにこれこわい)」

天空の覇者も地面に墜ちてしまえば、ただの巨大な鳥。フルボッコにされ、再び大空に飛び上がることは出来なかったのであった。

ルフの卵や貴族の遺品をレストヴに持ち帰り、戦力を強化後、再度探索の旅に。

しかし、その後、アエコラたちのコロニーの西の地をどれだけ探索してもアエコラの言う“巨大な獣”は見つからなかった。捜索も重要だが、レストヴの件の報告もあるので、彼女たちのコロニーに向かうことに。

死者の谷へ

コロニーにてアエコラに会談し、レストヴの件と北のマンティコアには対応できたものの、西に棲む巨大な獣は見当たらないと伝えると。

アエコラ「そういえば、お主たちが来てからとんと見かけなくなったと聞いている。今まではこの地から出ていかなかったが、ブレイの習性に従って、どこか別の土地に去ったのやもしれぬな」
アネット「巨大な獣ってブレイだったの？」
アエコラ「そうじゃ。言ってなかったかの？」
ゼクス「もしかして、こいつ？(バックから以前狩りとった巨大ブレイの首を出す)」
アエコラ「なっ！？　この傷……まさしくケンカラータ！！」
ゼクス「この前こちらに伺う前に襲ってきたから返り討ちにしていた」
アエコラ「ふむ、今まで我ら一族に脅威を与えていたものたちを尽く退けたお主たちであれば、我らと異なる人間と言えども家族と看做すことに異議を唱えるものもおるまい」

というわけでコロニーを拠点にすることに成功する。

アエコラ「折り入ってお願いしたいことがある。娘のザマンサのことだ。最近行方が分からず、方々手を尽くしていたが、先程禁忌の土地Olah-Kakanketにいることが分かった。娘を救い出してもらえないだろうか」
ゼクス「分かった」
リリアナ「お言葉ですが、まだこの土地には未探査地帯が数多くあります。そちらを調査してから死者の谷に向かうのが良いかと」
アネット「こちらの戦力の強化もまだまだ不足しているし、この段階で死者の谷に向かうのは無謀だね」
ゼクス「確かに未探査地帯もまだ数多くある。それに、例のアレとの戦いから戦力強化も不十分だ。だが今回の旅の目的はこの地域の探索じゃない。ヴァンホールドの民の救出だ。助けを求めている民がいることが分かっているのに保身のためにそれを見捨てるつもりはない」

とみんなでロールパン¹をもぐもぐしてから、死者の谷へ向かうことに。

死者の谷は渓谷になっており、渓谷の下を覗き見ると、遥か下方に川が流れているのが見て取れた。川の中心部には周りを川の流れに削り取られた小島が残っていた。目聡いローザが小島の奥の渓谷の壁の途中に大きな洞窟が口を開けているのを見つける。小島に移動している最中に襲われるとアレなので、矢を適当に辺りに打ち込み、物音を立てると、洞窟から3体の翼竜が飛び上がり、襲いかかってきた。

亜竜とはいえ、腐っても竜なので、まどろみが効かないので、足留め袋や銃他を使って撃退する。呪文を使って、洞窟を調査すると、中には宝石やほのかに光る魔法の武器を見つけた。

さらに小島も調べると、島の根元には中へと入っていける穴があり、何か巨大な存在の足跡と一緒にケンタウロス(多分ザマンサ)の足跡も見て取れた。穴を奥へと進んでいくと、そこは自然の洞窟ではなく、古代の様式で作られた人工物の様相を呈していた。いくつかのアルコーブがあり、各アルコーブには文字が掘られていた。文字を調べていたアネットとリリアナの話では防御系統に属する術式が仕掛けられていて、ここにあるものを持っていくとアラートが上がる仕組みになっていたらしい、ただ既にその効果を無くしているとのこと。つまり、ミーガー・ヴァーンたちはこの洞窟から宝(宿屋で見つけた資料の中にあった“腕輪(ただし、大型生物にとっては指輪)”)を持ち帰ったことによって、ヴォーダカイという古代の悪の脅威を呼び覚ましてしまったようだ。

さらに奥に進むとアルコーブに2体のサイクロプスのゾンビが配置されており、こちらの侵入を察知すると襲いかかってきた。このサイクロプス達はゾンビにあるまじき身の軽さ(＝普通に行動する)と、サイクロプスの得意技(＝洞察のひらめき)を身に付けていた。イニシアチブを取って、1体をフルボッコにしたものの、高いACをシカトできる洞察のひらめきにアネットが手痛いダメージを負ってしまったものの、辛くも撃退できた。

次の部屋は自然洞窟で川につながっているらしい小さな湖になっていた。湖の畔には水中へと続く階段があり、どこかへつながっているようだ。考え無しに水中に入るのは得策では無いと判断し、リリアナにアーケイン・アイで階段の先を調査してもらうことにした。階段は一旦下った後、再度上っていて、その先は水が無い空洞の部屋へとつながっていた。また、池の底を調べて見るとここがエラスモサウルスの縄張りである事が分かった。ムダな戦いは避けたいが、そうも言ってられない。

「だまして悪いが、仕事なんでな　死んでもらおう」

というわけで倒して先に進む。階段はそう長い距離では無いので、息を止めて行けば魔法を使わなくても先に進めた。

というところで以下次号。

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1. ほとんどのメンバからすると後1レベル上げてから突っ込みたいと思っているが、困っている人がいるのでそれをわざわざ見捨てるのか？というところで苦悶したロール。その辺中立派の二人と善派の二人が争っていた。ただ真なる中立の自分が善派の意見に流れたのでこうなっている↩