2012年4月19日木曜日

中期以降のレベルが実は危険で危ない?

PathfinderRPG 初期レベルは危険で危ないDeath
初期レベルは危険で危ない?

上記の記事にて、“Pathfinder RPGの初期レベルが致死率が高いこと”、“一部とはいえ、国産の他システムは致死率が高いわけではない”ことを説明してみた。この2つの記事だけを見ると、Pathfinder RPGがただの死に易いバランスのシステムにしか見えないかもしれない。
今回はPathfinder RPGがどういった方向性のゲームなのか、そして、他のゲームがどういった方向性のゲームなのかについては説明する。

Pathfinder RPG(及びD&D3eの系譜)はPCと敵が同じルールの元に作成されている。例えば、ルールブックに記載されているモンスターを少し強化しようと思ったとする。そう、ゴブリンの部隊長や神官を出そうという場合だ。この時、あなたは単純にゴブリンにファイターやクレリックまたはそれに類するあなたが適当と思ったクラスを使って成長させるだけで良い。そうすれば、強いビルド、弱いビルドはあるものの、著しくバランスがおかしくなることもない様になっている。また、あなたがPCたちと同じ種族の敵、例えば、エルフやドワーフ…etcを出そうと思った際も同様に、PCを作成するのと同じ要領で構築するだけですむ。こういった特徴の為、特にバランスが急激に変わるといったこともない。

しかし、アリアンロッド(1st、無印)、ソード・ワールド2.0、アルシャードガイアの場合はこうはいかない。まず、PCと敵モンスターは同じルールで作成されていないのだ。例えば、ルールブックに記載されているモンスターを少し強化しようと思ったとする。そう、ゴブリンの部隊長や神官(アルシャードガイアでは他のものに読み替えていただきたい)を出そうという場合だ。その時、似たモンスターを参考にデータを自作するしかない。根拠がないので、検算といったことは出来ず、ある意味フィーリングになってしまう。アリアンロッド(1st、無印)、ソード・ワールド2.0、アルシャードガイアは敵のレベルが経験点にも関係するので、レベル相応の強さに仕上げる必要があり、あまりにも強かったり、弱かったりしてはいけなくなる。但し、あなたがこの辺を気にしないのなら別に大きな問題はないかもしれない。もし、あなたがPCたちと同じ種族の敵、例えば、エルフやドワーフ(アリアンロッドならエルダナーン、ネヴァーフ、アルシャードガイアにはいないものの、アルシャードなら、アルフ(内面的にはリンクス)、ドヴェルグ)…etcを出そうと思った際も異なる問題に直面する。PCは一般的な敵と比べて基本的に耐久力(HP)が低くなっている。その為、PCデータで構築したキャラをそのまま敵として登場させると攻撃力過多で耐久性に欠けた敵になってしまう。結局まともな運用をするなら、ルールブックに掲載されている敵データのフレーバーのみの差し替え(レッサー・オーガをゴブリン・ソーサラーといった呼称に変える)のみにした方が無難といったことになる。そして、この特徴の為にある程度のレベル以上になると、後衛を攻撃することが御法度になってくる(アリアンロッドの場合、《インテンション》を取得/開放していないことを想定)。《プロテクション》といったダメージ自体を減少させる手段のあるアリアンロッド、ブレイクや防御・復活加護で耐えることの出来るアルシャードガイアはあまり顕著ではないが、ソード・ワールド2.0はこの傾向がかなり顕著である。

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