2013年8月6日火曜日

TRPG メタるべきかメタざるべきか、それが問題だ

ゲームをしていると時々、「メタるべきかメタざるべきか、それが問題だ」といったように悩むことがあります。

PathfinderRPGで言えば、鉄板で安定として、クレリックならデズナを選択するというのもその一つです。まぁこの選択がメタかメタでないかの判断は人によって、ズレるものですので、これは置いておきましょう。

今回分かり易い例として、同じくPathfinderRPG Adventure Path Kingmakerの建国/王国運営ルールを取り上げます。いしかわさんのblogや私のblogを見ている方はご存知かもしれませんが、建国/王国運営ルールでは王国内に建物を建築することができます。私のblogでも城や術師の塔を建築していたように、建築した建物によって、王国はメリットを享受します。建築物にはメリット以外に投資額(BPという国家予算を消費します)、前提条件もあります。

さて、ここまでで情報が出たと思いますので、以下の建築物のうちどちらを皆さんは建築するか考えてみてください。

  • 鍛冶屋 投資額:6BP、経済効果:+1、治安効果:+1
  • 革鞣し屋 投資額:6BP、経済効果:+1、治安効果:+1、前提条件:隣に家(投資額:3BPの建築物)が別途建築されていること

ほとんどの人は前者の鍛冶屋しか建築しないと思います。何故なら、同じ経済効果と治安効果を得るのにかかる投資額が後者の革鞣し屋は別途3BPの必要なため、9BPでこれは前者の鍛冶屋より多いからです。

特にKingmakerの建国/王国運営ルールでは国に革鞣し屋が存在しないと困るとか、鍛冶屋ばかりだと困るということは(第3章以降だとあるかもしれませんが、少なくとも第2章までは)ありません。

「いやいや、そうはいっても王国に革鞣し屋がなくて、鍛冶屋ばっかりなのもおかしいだろ? メタ視点で見ないで作ろうぜ」

と仰る方も居られると思います。素晴らしい考えですね! というお考えということはもちろんエルフバーバリアンとかファイターもされるんですよね!! だって、ゴラリオンにエルフのファイターやバーバリアンがいないなんておかしいじゃないですかーみんなウィザードとかなんておかしいですよねー。

つまりはそういうことです。

ちなみに自分はエルフでバーバリアンやファイターをされたプレイヤーと出会ったことはございません。自分が身内セッションでマスターに許可を取ってやったくらいです。

一度相性としては悪くないエルフでローグを作ったことがありますが、その時の身内ではないマスターから「やる気あるの?」と暗に別のにしろと言われたことがあります。それほど、PathfinderRPG(D&D3e系)で耐久力にマイナス修正の入るエルフで前衛職は忌避されるということです。

こういう視点でやることの多いシステムの場合、メタ視点になりがちになります。そうすると、鍛冶屋と革鞣し屋みたいなことがあると後者を選びにくいので、システムデザイナーさん、なんとかしてください!というお話でした。

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