2012年8月2日木曜日

TRPG 種族に合った武器

ゲースレVIP : ドワーフには斧装備させとけばいいと思ってない?

もちろん思っている。

という冗談本気はともかく、ドワーフには斧が合うといった様に、その種族に合った武器のイメージのある武器とデータ的なメリットが一致しているゲームはあまりない。ごく一部の例としては、アリアンロッド無印がある。アリアンロッド無印では《アックスマスタリー》という斧を使った際に命中精度が上がるスキルを取得するにはドワーフ(アリアンロッドの世界ではネヴァーフと呼称)であるか、ドワーフの血がまじった人間(アリアンロッドの世界ではヒューリンと呼称)かドワーフに育てられたという出自である必要がある。ただし、これは最新作のアリアンロッド2Eでは撤廃され、誰でもどんな武器を得意な武器に設定することが出来る様になった。

さて、こんな話をすると、Pathfinder RPGも含まれるD&D3e系には設定されているじゃないか!と思う人がいるだろう。もちろんそれは事実で、確かに種族によって、精通している(=ペナルティなく扱える)武器は設定されている。例えば、エルフはロングボウ、ロングソード、レイピア、ショートボウに精通している。但し、これは精通しているだけなので、エルフのファイター(エルフでファイターをする人はあまりいないだろうが…)が精通している武器をわざわざ選択するか?と言われれば、殆どの人がNo!と答えるだろう。殆どの人はグレートソードを選択するだろう。何故ならそれが一番ダメージの期待値が高いからだ。D&D3e系のこの設定はむしろ通常そのクラスでは扱えない武器を扱える時に効果を発揮する。例えば、ハーフオーク(グレートアックスとファルシオンに精通している)のウィザード(クラブ、ダガー、ヘヴィ・クロスボウ、ライト・クロスボウ、クオータースタッフしか扱えない)はグレートアックスをペナルティなく扱えるので、徒弟の手を使って殴ることが出来るといった具合である(ハーフオークのウィザードという選択が良いか悪いかは別とする)。

ここまでの例では、あまりイメージを補強する方向にデータ面ではあまり補強はされていない。がしかし、D&D4thではしっかりとイメージを補強する形にデータ面での補強がされているのだ!

D&D4thでは《エラドリンの精兵》という特技があり、この特技の効果は“スピア類に習熟して、スピア類とロングソードのダメージ・ロールに+2の特技ボーナス”というものだ。つまり、エラドリンはスピアやロングソードを扱うと、他の種族より必ず期待値が高い様になっている。これによって、データ面でも“エラドリンはスピアやロングソードを持っていることが多い。何故ならば彼らはその武器の扱いが他の種族より優れている為だ”という理由付けがしっかりとなされている。ドワーフも同じで《ドワーフ流武器訓練》という“アックス類とハンマー類のダメージに+2の特技ダメージ”となるものを持っている。

ドワーヴン・ディフェンダーみたいなものはあれだが、こういった種族に紐づいたものは“自由を制限するもの”と捉えられがちであるが、イメージを補強出来、かつバランスとして問題ない範囲なのであれば、あっても良いのではないかなぁと思う。

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