2013年6月8日土曜日

TRPGのマナー ゲームデザイナーといえども相手を罵倒してはいけない

以前、TRPGのマナーとして何回か書いていました。その時に一旦書き、下書き状態のままずっと公開せずに置いていたものなのですが、ちょっと今日似た事例を見たので、公開することにしました。

これは某現代忍術バトルRPGを遊んでいた時の話です。

その時の参加者は自分を含めて5人でした。3人は某SNSで何度もご一緒した経験のある人たちで、残り1人が初めてご一緒する人でした。初めてご一緒する人はプレイヤー参加で、知り合いの1人がマスターでした。

マスターの準備したシナリオは女性しかいない女学院を舞台にしたもので、私の選択したキャラクターは『女学院に侵入した男子生徒を見つけ出し、排除する』という使命を持つ指定流派が私立多羅尾女学院1のキャラクターでした。

キャラクターを選択後、全プレイヤーに公開される使命とは別に選択したプレイヤーにだけ分かる秘密をマスターから渡され、それは『実はあなたが男だ。あなたの【本当の使命】は「この秘密がエンディングまで誰にも知られない」か「エンディングまでに本物の女になる」だ』というものでした。

某現代忍術バトルRPGの基本的な流れは参加キャラクター同士で相手の秘密を調査し合い、自分の使命を達成するために時に戦いをするものです。そのため、基本的に秘密は他人に知られるものになっています。実際、公式リプレイでもマスターが大量にNPCを参加させた時以外はプレイヤーキャラクターの秘密が本人以外の参加者に知られていないという状況になったことはありません。

条件の1つが指定された流派では自分の努力ではどうにもならないものだったので、マスターに相談しました。

マスターからは条件の1つが努力ではどうにもできない感じにしてて申し訳なかったと言われ、指定流派を変更して良いと言われました。そこで、私は他人に秘密を探られない技を使える流派に変更させてもらい、セッションに参加しました。

セッション中、他人から私への秘密の調査が何度もなされ、その度に他人に秘密を探られない技を使って他人に秘密が漏れないようにしました。一方で私は他人の秘密を調査し、私の行動(=他人に自分の秘密を漏らさない)が他の参加者の使命を妨害しない(=プレイヤー同士でPKをする真の対立型シナリオではない)ことを確認しました。最終的にはラスボスが出て来て、みんなで協力し合い、そいつを倒して大団円となりました。

セッション後の感想戦の時に初めてご一緒する人から自分はこのゲームのデザイナーと名乗られ、私のプレイは最低劣っていると評されました。公式リプレイの幻術使いの忍者をあげて、幻術使いの忍者は本当の使命よりその人の動きたいように動いていて、優れていると、それに引き替え、本当の使命を達成することを目的に他人からの秘密調査を妨害した私は最低の糞で劣っていると言われました。

初対面(skypeの音声通話なので“対面”していませんが)相手に最低劣っているなんて他人のプレイに文句を言うのかと正直言って、驚きました。

その後、そのデザイナーの方と遊ぶことはありませんでした。

これはデザイナーの人が悪いという話ではありません。ダンジョンズ&ドラゴンズ日本語版公式ホームページに書いてある通り、プレイヤーの嗜好というのはそれぞれ異なります。そのため、他人の嗜好が好ましくないように思える時はあるものです。

ただ、その時にすべきことは相手を批判することでも、他の人と比較して相手をおとしめることでもありません。これはエチケットの問題であり、どちら(=あなたもしくは相手)が正しいということではないのです。

例え、あなたがそのシステムのデザイナーなのであったとしても、最低劣っているなんて言うことではありません。自分にとって好ましくないプレイができないようにしたいなら、エラッタや版上げで修正することが行うべきことなのです。


  1. 流派毎にできることが若干異なります。 

4 件のコメント:

  1. このデザイナーさんは直接の知己ですが、そのような事を言う人ではないと思います。
    その方はデザイナーさんの名前を騙ったのではないでしょうか?
    実は私はこのシステム自体が嫌いで、名指しで批判した事もありますが、真摯に対応して下さったので今ではとても感謝しています。

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    1. >平山裕之さん
      はじめまして、コメントありがとうございます。
      私はこのデザイナーの方と直接の知己ではございませんが、以下のことから私としては騙りではないと認識しております。
      ・マスター含めて、某SNSで何度もご一緒した経験のある人たちはTwitterでその方とやり取りされていた。
      ・マスター含めて、某SNSで何度もご一緒した経験のある人たちは皆さんこのデザイナーの方を騙りではなくご本人と認識していた。

      直接の知己ということなので、2010年7月30日辺りにSkypeで某現代忍術バトルRPGの『客神様がみてる』というセッションに参加されたかどうかをご確認していただければと思います。

      御本人様に確認していただいて、全く身に覚えのないということであれば、「その方はデザイナーさんの名前を騙った」人だったということで本文の内容を訂正させていただきます。

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  2. お疲れ様です。大変な経験をされているのですね…。このゲームで秘密を知られてはいけないなんて使命を設定するGMこそがデザイナーから叩かれないといけないもので、使命に従って行動したdvampさんが叩かれるのはおかしいと思います。

    憶測ですが、デザイナーさんは自分の情報判定を失敗させられていらついたとかっぽいですよね。

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    1. >レインさん
      コメントありがとうございます。

      その当時の私もレインさんと同じ意見でしたが、デザイナーの方以外のお一人はそうとは思わなかったようですね。
      その後、某現代忍術バトルRPGのセッションに参加するたびに「デザイナーから最低の糞で劣っているって言われた」って何度も罵倒されましたから。
      (別セッションで罵倒されたのはデザイナーの方ではないです)

      >憶測ですが、デザイナーさんは自分の情報判定を失敗させられていらついたとかっぽいですよね。
      それはあるかもしれませんね。周囲の方は全員私の秘密を暴こうとされていて、こちらの秘密暴露妨害の技にたいして、振り直しさせるアイテムを使うほどでしたから…。
      それにたいして、私自身も自分のダイスを振り直しするアイテムを2個持って、意地でも失敗しないようにしたので、周囲の人からすれば、「自分の行動(秘密暴露)を妨害された!」といらだつことはあったかと思います。

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