TRPG “自分だけ楽しければ良い”から抜け出すのは実は難しい

四辻堂繁盛記: アレについての話。

本当に基本的な部分では、TRPGは他者と楽しむ為のゲームなのであるから、自分だけ楽しければ良いという考えは自重し改めて欲しいというのが正直なところである。

とあるけど、実はこれは難しいという話。ただこれは初心者の場合なので、ある程度遊んでいるのに難しいということはないと考えている。

自分自身が楽しい要素というのは初心者の方でも自分自身のことなのである程度は分かるものだ。シリアスが好き、ギャグが好き、ホラーが好き、バトルが好き等だ。自分自身が楽しめる要素はマスターとしての参加であればシナリオに組み込めば良いし、プレイヤーとしての参加であればキャラクターに組み込めば良い。一方で他人が楽しいと思える要素というものは中々分からないものだ。また、自分にとって楽しい要素が実は他人が楽しいと思わない要素≒不愉快になる要素ということもある。

例えば、前衛系キャラが敵の攻撃一撃で倒される様なのは私は不愉快に感じる。もちろん、そういう殺伐としたヤルかヤラレルかのギリギリのところが楽しい！という人も存在するだろうし、そういう人を排除するつもりもない。

では、どうすれば他人に不愉快な思いをさせない様にするのか？＝“自分だけ楽しければ良い”から抜け出せるか？

一緒に遊ぶ人は自分と同じ楽しみを持っている人しか来ないという様に運を天に任せる？

答えはNoだ。

最も簡単な方法は相手に伝えることだ。例えば「このシナリオにはホラー要素があります。苦手な人はご遠慮ください」といった様にするということだ。こうすることで、参加者は自分に不愉快な要素があるかどうかが分かるので、そういった要素を持っている方が参加される確率は下がる。

上記の他にも各要素を薄めるというのもある。例えばあなたがシリアスが好きな場合、シリアスの要素だけにするのではなく、他にもギャグの要素やホラーの要素を少し薄めて出すということだ。こうすることで、もし仮に参加者の不愉快な要素を当ててしまっても、薄められているので許容される確率が高まる。もちろん、世の中には不愉快な要素が欠片でも入っていたらNGの人もいるので、確実とは言わないが、上記案と合わせるとより効果は高まるだろう。

とこんな感じで対応策はあるんで、“自分だけ楽しければ良い”から抜け出せない人は試してもらいたい。