2013年1月19日土曜日

PathfinderRPG Kingmaker 第9回『南からの脅威』

今回のシナリオは以下の公式シナリオです。

参加キャラクターたち

  • アネット ティーフリング・メイガス(剣盟、剣聖、魔狩)・♀・混沌にして中立
  • リリアナ ティーフリング・ウィッチ・♀・秩序にして中立
  • ローザ アアシマール・クレリック(運命、自由)・♀・混沌にして善
  • エレオノール 人間・ガンスリンガー(マスケットの達人)・♀・中立にして善
  • ゼクス 人間・オラクル(戦、二重呪)・♂・真なる中立

公式シナリオの為、ネタバレチュウイ!

ネタバレだぞ!

今までのあらすじ

オッス! おら、ゼクス! グリーンベルトで跋扈していた牡鹿卿を討伐した俺たちは男爵の爵位を剣卿から賜り、グリーンベルトの地に小さな国を建国した! でもグリーンベルトの森にはまだまだ未探索の土地や怪物たちが跋扈している。はじめて国の中で殺人事件に動揺しちまったが、それを即座に解決。そして、探索兼建国を援助してくれる有志を求めて旅に出ようとしたら、また街で問題が起こっちまったんだ!

はじめての国家での扇動者!

ネサスの月1日(11月1日)。
先月宝石店を建設したので購入上限が上がったし、今度は南方を探索するかぁ〜と旅支度をしていると、例によって、防衛長官アキロスが申し訳なさそうにやってきた。

ゼクス「で、今回は何?」
GM/“贖罪中の”アキロス「すまない。城下で移民たちを扇動しているものがいるのだ…。どういった状況かについては実際に見てもらった方が早いだろう」
アネット「アキちゃん。私たちに任せておいてよ!!」

ってわけで、旅支度を取り止めて、件の場所に向かう。

簡素な酒場(酒場を建設していないので民が勝手に作ったものということになっている)に人集りが出来ている。見れば、人集りの中心には小太りの髭男がおり、民衆に向かって何かを滔々と述べていた。
小太りの髭男
何を述べているのか確認する為に一行が近寄っていくと、こちらに気付いた男はゼクスを指さしながら叫んだ。

GM/男「見たまえ、あの暢気な面を! あれが月の半分も国を空け、国を守るという大事な仕事を放棄した統治者の顔だ!」
ゼクス「はっ?」

その男はグリゴリと名乗り、どうやら街の人たちを集めては酒を振る舞い、その場で国政を批判していた様だ。ってか先に説明しろよ、アキロスwww お前、絶対怒られると思って言わなかっただろwww まぁ国益を損なうことは一切してないし、大丈夫だろうと思っていたら、周りの街の人たちの中にはグリゴリの言い分に同調の声を上げる者もおり、ショックを受ける…。

GM/グリゴリ「彼らの精勤のおかげで、町外れの羊飼いが無為に殺された事件は依然として解決していない! さらにいつの間にか有耶無耶にさえなっている! この様な状況に対して、果たして彼らが領主の勤めを果たしているなどと言えようか?」
GM/民衆「言えない!」「そうだ、そうだ!!」
ローザ「あぁ〜あの事件はそういう扱いだもんね、言い分としてはおかしくないかぁ…」

そう、件の事件の犯人のクンダルといい、元山賊の幹部のアキロスといい、優秀ならば直接的な罪に問わず、むしろ国政に積極的に参加させることで贖罪させる方針のエターナルでは秩序にして善の方々が見たら、怒り狂う様なことをしているのだw 国益は損ねていないものの、叩いたら埃が出まくるのである。

GM/グリゴリ「また、彼らの精勤の影響はそれだけではない! 荒野を追われたものをこの街へ呼び込み、結果として、無辜の民である羊飼いの青年はその牙にかかってしまったのだ!」
ゼクス「ぐぬぬ…」
エレオノール「でも北風の咆哮とか大亀退治したり、樵と森の精たちとの喧嘩を仲裁してあげたりしてるのにぃ〜」
GM「じゃぁ、〈交渉〉や〈はったり〉、〈威圧〉の判定結果でどちらの言い分を民衆が信じるか判定しましょうか」
エレオノール「………ゼクス任せた!」
ゼクス「俺かYo!」

ゼクス以外のフル援護を受け、ゼクスは民衆に自分たちがどれほどこの国の発展に寄与しているのか、そして、外出している際にいかに国の利益の為に働いて来たのかを証拠や証人と共に示した。

GM「じゃぁ、グリゴリの番ね。グリゴリはグリブネスを使用してから判定しまーす」
ゼクス「何それ?」
GM「〈はったり〉に+20されるバードの呪文」
ゼクス「ちょwおまwwふざくんなwww」
GM「コアルールの呪文ですよ? それもシナリオに書いてますよ?」
ゼクス「アリエナス…」

まぁ当然と言えば当然なのだが、演説の結果はグリゴリの勝利に終わる。

ローザ「正攻法じゃムリね…」
アネット「やっちゃう?」
ゼクス「それだとどう考えても民衆に悪影響でそうだな…」
GM「あっちなみに既に悪影響が出ていて、社会不安度が2あがってますよ?」
ゼクス「ちょwおまww」

イベント発生しただけで社会不安度が2も上がったので、このまま放置しているとヤバいと判断した一行はとりあえず、一旦城に戻って作戦を立てることに。

ネサスの月2日(11月2日)。
作戦会議の結果、グリブネスは長時間は維持出来ないということが分かった。ので、短時間の討論をするのではなく、長時間かかる裁判で白黒決着を付けるということになった。ってわけで国家反逆罪でグリゴリをしょっぴき、次の日から審議を開始することに。

でよくよく考えたら審議中に呪文を使おうとしたらそりゃバレるという話で、不安視していたグリブネスを乱用されることはなかった。

また、必要な判定については、惜しみなくハロウ・カードを投入し、判決は国側の勝訴。グリゴリは処刑と相成った。

ネサスの月14日(11月14日)。
グリゴリ、その一生を終える。

今月は探索に行けなかったものの、そのまま毎月のお楽しみの統治フェイズへ。

役割分担や方針については先月から引き続き継続。街道をさらに北方へ延ばし、オレグの交易所と街道を結ぶことに成功する。また、オレグの交易所に街を新設することにし、町長として、評議員の立場を退いたオレグ・レヴェトンを就ける。また、異国情緒の溢れる品揃えの店を追加で建設し、市場を活性化させる。グリゴリの国家不安化策の影響で、アキロスといった元山賊を登用していることが問題になる。ゼクスが一席ぶつことで事なきを得たが、国への愛国心が弱いことが露呈した。

タスクウォーター湖の探検

ゾン=クーソンの月1日(12/1)。
グリゴリの社会不安化策の影響で延期していた探索を再開しようと、旅支度をしていると、評議員のスヴェトラーナさんが近寄って来た。

GM/“料理が上手な”スヴェトラーナ「忙しい時にごめんなさいね。でもあなたたちにお願いするしかないと思って…」
アネット「どういったご用件なんでしょう?」
GM/“料理が上手な”スヴェトラーナ「子供が行方不明になったという陳情が来ているのだけど、話を聞いてみてその子の特徴について調べてもらったんだけど、どうやらその子、小船で南に向かったらしいの…」
ゼクス「おぅ…」
GM/“料理が上手な”スヴェトラーナ「外の探索の時に探してもらえないかしら?」
アネット「任せておいて!」

というわけで今回は行方不明の子供を探すのが主目的にタスクウォーター湖の探検へ。

ゾン=クーソンの月2日(12/2)。
エルガ婆さんに挨拶しに行き、子供について聞いたが見ていないとのこと。

ゾン=クーソンの月3日(12/3)。
タスクウォーター湖の南側にキャンドルメア島(蝋燭の悪夢島)を発見する。事前の情報で島には遺跡が沢山あること、夜には島の中央にある塔の周囲を巡る様に光る玉が飛び交い、それが蝋燭の様に見えることから島の名がつけられたことは分かっていたものの、近寄ってみて、リリアナの知識判定の結果、ウィスプが大量に生息していることが分かるw ここには幾らなんでも行かないだろうということで、即行で探索は中止して、そのまま離れることにする。

ゾン=クーソンの月5日(12/5)。
そのまま西進し、マーク川とタスクウォーター湖が交わる辺りに広がる沼沢地にある中州に木の柵で囲われた中に泥でできた住居が幾つか並んでいるのを発見する。ここが件のリザードフォークの住居かと調査の為に近寄ると、こちらの接近に気付いたリザードフォークたちが住居から槍と盾で武装して出て来た。

ゼクス「こちらに敵意はない! 武器を下ろされよ!」と言って両手を挙げるよ。
GM「その声に反応はないね」
ゼクス「マジで!?」
リリアナ「リザードフォークは共通語分からないから竜語でゼクスの言葉を通訳しますけど、それだとどう?」
GM/リザードフォーク「なんだ、人間か。こんなところに何のようだ?」と竜語で反応が返ってくるね。

門番のリザートフォークと話していると、近くで子供の悲鳴が聞こえて来た。訝しみつつ、リザードフォークたちに尋ねると、数日前に彼らの住居の近くに潜んでいた人間の子供を捕まえたらしい。リザードフォークたちに案内してもらうと、そこには首まで沼に浸かったティグ少年とその周囲で荒れ狂うカイマンの姿があった!!

ゼクス「ちょwおまww 助けるっての!!」
GM/リザードフォーク「(ゼクスを抑えて)大丈夫だ、問題ない。あの鰐は我らのペットだ。少年の恐怖の叫び声を我らの祖霊に捧げる為に毎日ああしているのだ」
一同「………(どんびき)」

詳しく話を聞いてみると、最初子供を食べるつもり1だったが、祖霊が人間の子供は食べてはならないという掟を彼らに示したので、食べるのは我慢しているらしい。逆に祖霊から人間の子供は食べるのではなく、常に恐怖に曝す様に指示されているとのことで、マジどんびきである。が、毎日あの子供の恐怖に戦く叫び声を聞いていると自分たちのしていることは間違っているのではないか?と思えてくる。というものだった。

うまく交渉すれば子供を解放してもらえるのでは?と〈交渉〉を試みようとしていると…背後からノッシノッシと音を立ててひときわ大きいリザードフォークが近寄って来た。そのリザードフォークは自らをヴァスケット王と名乗り、一行がここで何をしているのか問いただして来た。

簡単に経緯を説明し、責任者が出て来てこれ幸いとティグ少年解放の交渉をしてみたものの決裂。祖霊の意志が何者にも優先されると言われる始末。

そう言われて、はいそうですかと帰るつもりはこちらもさらさらないので、夜を待って、祖霊と直接交渉することに。暗視があって身軽なアネットがインヴィジビリティを使い、内部へ忍び込むことにし、忍び込んでみてから、しばらくすると何やら中が騒がしくなり、アネットが慌てて出て来た。背後(と言っても自分には何も見えなかったが)に祖霊を引き連れて。即座にシー・インヴィジビリティを唱えたリリアナが祖霊の正体を看破し、続いて投射したグリッターダストにより、全員に祖霊の正体が露になる。

ゼクス「ウィル・オ・ウィスプっておまww」
リリアナ「ウィル・オ・ウィスプは無限回インヴィジビリティ使えるからそれでリザードフォークを騙してたんだよ!」

ってわけで、ウィスプ退治へ。通常のウィスプより強大なこの敵にかなり苦戦するか?と思い、ゼクスを含めて各々バフをして準備を整えたが、実は勝負は呆気無く終わるのであった。

そう、リリアナ先生のいつものまどろみである。

さて、ウィスプを退治し、ほっとする間もなく、この騒ぎを聞きつけて出てきたリザードフォークたちが出て来た。まぁ当然の事態として、説明をしてみてもすぐには納得いかない様子。結果として、ヴァスケット王と一騎打ちで白黒つけることに。

GM/ヴァスケット王「儂と一騎打ちをする代表はおぬしか?」とゼクスを見つつ言ってくるけど?
ゼクス「ボクハリュウゴガワカラナイノデハンノウシマセンヨ」
GM「ちょww」
ゼクス「一騎打ちにはうちの脅威度サギなアネット先生にいってもらいましょう!!w」
アネット「脅威度サギじゃないよぉ〜w」
ゼクス「最強の矛と盾なのに呪文まで使えるというチート級じゃんw」
アネット「元々あんたがやれっていったんじゃんw」
ゼクス「しょうがねーじゃん、そんなチートしないとこのキャンペーンで生き残れないんだから!w

そんなパーティー内での一悶着はおいておくとして、一騎打ちの結果は実のところ、アネットの圧勝とはいかなかった。それはヴァスケット王自身のCRは72と幾ら脅威度サギをしているとはいえ、5レベルのキャラクターが一騎打ちする相手では当然ないものだったのだ。実のところ、辛勝といったところで、かなりハラハラドキドキしたのであった。

話してみると悪い連中ではなかったので、ティグ少年を返してもらうだけではなく、友好関係を結ぶことにした。ティグ少年を連れて帰ることを優先にした為、保存食が余るので、ティグ少年の代わりにリザードフォークに保存食を譲り当面の食料の一助にしてもらい、今後は交易をして、餓えることが少なくなる様にすることを提案。本当は湖経由で交易をしたいところではあったが、間にキャンドルメア島があり、ウィスプがうようよしているので、別経路で交易が出来る様に今後手配することにした。

途中でトロルやシャンブリング・マウンドに遭遇するが、全て大事を取って逃走するw

ゾン=クーソンの月9日(12/9)。
街に帰還しようとすると…。

GM「ティグ少年を連れて街に向かうと、街の辺りから黒煙が上がっているのが見えます」
一同「はっ?」「へっ?」「ちょww」

急いで駆けつけてみると、街の柵が破られ、街の施設が破壊されているのが見える。

GM「ちょっと安定度チェックしてみてちょ」
一同「誰振る?」「王様じゃない?」「いやいや、こういう時はダイス目が良い人がw」「鎚のカード誰かあったっけ?」「ないよ」
エレオノール「仕方が無い、私が…(コロコロ)35」
GM「ふむふむ…(コロコロ)貴族屋敷が破壊されていますね。人心もかなり乱れていましたが、皆さんが帰ってきたと聞いて、少し安心している様です。後、包帯が痛々しいカステンとアキロスがすまなそうにやってきますね」
GM/“贖罪中の”アキロス「すまない、守備兵を集めて抵抗したのだが、巨大なアウルベアに襲われてはなす術がなかった……せめてもの救いは、我らが時間を稼いだおかげで、民衆に大きな被害が出なかったこと位だ…」
GM/“貴族なのに傭兵をしている”カステン「領主様、屋敷を守れず申し訳なく…」
ゼクス「問題ない、貴公らが無事であるだけでも僥倖だ。で、敵はどこに?」
GM/“贖罪中の”アキロス「南西の荒野に逃げた。追跡する余裕がなかったので、棲家までは…すまない」
ゼクス「その情報で十分だ。後はこちらで対応するからまずは身体を休めよ」

しかし、統治フェイズまでは時間もないので、早期の追跡は諦め、街の修繕と人心の安定を優先する方向性になる。

まずは壊れた施設を修繕し、回復魔法の使えるローザやカヴケンが怪我人の手当にあたる。また、街の被害にすっかり忘れていたが、ティグ少年を無事両親と再会させたことで、国の愛国心が強まった。というところで、次回に続く。


  1. リザードフォークの生態からすると普通のこと

  2. アドヴァンスド付きのくせに更にファイターのクラスレベル複数持ちという超絶凶悪なリザードフォークであった

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