2013年1月29日火曜日

PathfinderRPG 前衛に必要なのは【筋力】と【耐久力】

だけではない。

前衛に必要なのは【筋力】と【耐久力】と嘯く人は結構いる。確かに【筋力】が高い方が“相手に与えるダメージ量”が増えるし、【耐久力】が高い方がHPが増え、“相手からの攻撃に耐えられる時間”が増える。これは前衛に求められる『剣』と『楯』の役割である。

だが、“相手に与えるダメージ量”や“相手からの攻撃に耐えられる時間”を増やす方法は【筋力】と【耐久力】を高くする以外にないのかというとそんなことはない。

例えば、メイガスがそうだ。

メイガスは呪文撃と言って、片手武器で近接攻撃をしつつ、魔法を相手に叩き込むことが出来る。これによって、近接攻撃のダメージが片手の為に、両手武器より少ないが、魔法がそれを補っている。また、《デルヴィッシュの舞》によって、【敏捷力】のみで命中判定、ダメージロール、ACへの【敏捷力】ボーナスと複数の要素を兼ねることが出来る。

一方で、ACについては【敏捷力】に加えて、【知力】を加えることが出来る(剣聖選択時)。

実際にどうなるのかを見てみよう。

1レベルメイガス(剣聖)はACが23(ポイントバイ25点のエルフで【敏捷力】+4【知力】+5、他者からメイジ・アーマー、自前でシールド)。野外の冒険でないなら、スタデッド・レザーの代金で巻物1枚買えるので、それで対応出来るだろう。野外の冒険ならスタデッド・レザーを購入して、1レベルは呪文使えないと思っておこう。今後は5レベルまでレベル毎に1ポイントづつACは自動で向上して、27にまでなる。

前衛クラスのファイターがACを1レベル時点で23、5レベル時点で27にするのはムリだ。

ファイターよりも【耐久力】は低いが、それを補ってあまりある高いACによって、メイガスは“相手からの攻撃に耐えられる時間”を増やしているのだ。

一方で、“相手に与えるダメージ量”はと言えば、単純に1レベルの時点ではファイターに劣るが、3レベル(2レベル目にファイタークラスを取得するなら2レベル)時点でファイター(両手武器使い)が筋力の2倍のダメージを加算している時に、メイガス(剣聖)は《デルヴィッシュの舞》によって、【筋力】から【敏捷力】にダメージ修正が変更され、大幅に向上する為、長期戦ではやはりファイター(両手武器)の方がダメージは多いが、パラディンと同じ様に短期決戦では呪文による追加ダメージが見込めるメイガスの方がダメージが多くなる。

ファイターよりも常時武器の与えるダメージは低いが、それを補う呪文のダメージによって、メイガスは“相手に与えるダメージ量”を増やしているのだ。

つまり、メイガスをつかまえて、“ACに難がある”とか“【敏捷力】【知力】が上がるのに能力値修正がメイガスと噛み合ってない”なんてことはない。

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